世の中の矛盾!己の矛盾!blog

人には色々な考え方がある。その考え方をこのブログにてぶつけて正しい事かを問い詰めて行きたい。

第二幕!金が無い

 

スタンドをクビになり住む場所が無くなったけれど1ヶ月前払いの家賃をしていたお陰で首の皮一枚繋がり状態。

取り合えず職探し、残念な事にスタンド時代貯金をしていなかったので所持金も12万位だったかと次も住込みで探すしかない現状新聞配達員は出来るだけ避けたい。

中々見つからず時間だけが過ぎて行く。

ある日スタンド時代のアルバイトをしていた1歳年上のUさんが訪ねて来ました。

Uさんは、専門学校に通っている実家暮らしの青年。

悪い人では無いが、私自身Uさんを嫉妬していた。

何故なら学生身分で親に金を借りてかわからんがセリカを乗り回し帰れば飯がある生活そんな輩私からして見れば天国ですぜ。

Uさんは、学校さぼり癖がある人で良く我家に来て遊んでました。(バイトは真面目だったなぁ)

Uさんが何しに来たかと言うと私を誘いに来たのです。

「一緒にお笑い芸人しないか!」

この人マジ!

だって専門学校行ってる輩で尚且つ実家暮らし不自由ないでしょう。

「本気で言ってんの」と言うと真剣な眼差しで「マジ」と答えるから話を聞いてみた。

「いきなり事務所とか言っても相手にされないよ」

Uさん

「ストリップ劇場とかで出番貰ってやろう」

「!」

 

取り敢えず何もしないより動いた方が良いと思いストリップ劇場に足を運んだ。

ストリップ劇場に付き劇場の方に話を聞いた

「今時出番なんか有る訳ないだろ」と追い返されるしまつ。

だけど最後に

「東京の劇場行けば出番貰えるんじゃね」

 

早速東京へ

東京で有名なストリップ劇場に行き即交渉。

答えは、

「出番等はあるが劇場の裏仕事をして合間に出れる程度だぞ」

「タバコ銭位しかだせないぞ」

「住込みは出来ない」

でしょうね。

正直私は、住む家が無い尚且つ東京までなんか到底通えない。

東京に住むにも保証人が居ないと借りれないし知り合いなんかいない。

Uさんはやる気十分だったが、今の私の現状を説明。

止む無く帰路に就く。

 

これは私の持論だが、実家にいるなら実家に入る内に金貯めてやりたい事をじっくり考えた方が絶対に良いよ。

家賃ないし炊事洗濯してもらえるなんて天国。

若気の至りで出て行っても良い事ない。

絶対我慢!

 

お金が日に日に減っていく。

とある日Uさんも知り合いのHさんが訪ねて来た。

Hさんは、私と中学が一緒の1歳年上の先輩。

「行き場所が無いなら俺が今働いてる寿司屋に住み込みで来ないか」と

誘いに来てくれたのである。

取り敢えず何もしないよりかは良いだろうと判断。

早速面接に伺いHさんのバックアップも有り入社決定。

待遇は、お店の2階に住み、3食賄い付き。1ヶ月10万のお給料。

休みは、飲食業なので月曜日。

因みに住込みはHさんも一緒。

Hさんの場合通うのが面倒だから2階に住んでるとの事。

 

寿司屋の朝は早い。

当然私は見習いなので店の掃除から始まる。

先輩のHさんは修行の為か親方と朝6時起きにて市場に仕入れ。

私も6時起きにて店の掃除。

7時半位に市場から帰って来て朝食後仕入れの品物の仕込みが始まる。

仕込みが終わり次第休憩だが当時は出前絶頂期お客より出前の御声がかかれば休憩時間関係無しの出動。

私は、掃除と出前、皿洗い担当でしたから店に出る事は殆ど無く裏方一本。

基本客が居なければ14時~17時まで休憩時間。

17時より夜の部スタート。

客が居なければ12時にお店を閉めたがお客がいる場合帰るまで裏にいなくてはならない。

一番酷い時は夜中2時位まで飲んでる客が居てそこから後片付けして風呂入って早くて3時キッツ。(基本2時までいる客はレアだけどね)

 

賄いは、私が作るのかと思いきや女将さんが3食作ってくれました。

(女将さんがいない時は、Hさんが作っていたなぁ)

住込みで一番キツイ事解る。

下で働いてる人がいるからズル休みや有休が使えないと言う事。

だって休んでいても2階にいたら下に降りずらいでしょ。

働いて居た頃一度だけ熱が出て休みました。

その時も熱が上がるまでは働いて居ました。

そうそう寿司屋にいるから寿司が食べれる訳ではない私が働いて居た限り寿司を食べた記憶は2回一度は熱が出た時チラシ寿司が出ました。(正直熱があるのに食べれないでしょ)

もう一度は、試作を作った時の試食位ですかね。

 

このような環境下でも良い事も有りました。

それは、月10万の給料でも貯金が出来た事。

結局月曜日休みで遊ぶ事も出来ず朝から寝てる事が多かったので休みの日も賄い用の冷蔵庫は使用可でしたから食には困らなかった。

結果お金はたまりました。

それと、当時は出前先にてお年玉を貰える事がありました。

私は根が真面目なので正直にお年玉も報告。

お年玉は店の皆で山分けになるシステムでした。

あと、よくHさんがファーストフードを奢ってくれましたね。

この寿司屋ではそれ程大きな事件はなかったですね。

小さい事言えばHさんと女将さんが仲が悪かった事位ですかね。

同じ事を毎日している現状で私の体に異変が起きました。

毎日の掃除、皿洗いでの影響で手の皸完全にギブ状態。元々アトピーを持っているので

手の皸が酷い有様で完全に心が折れました。

お金も貯まったしHさんには申し訳ないが退職の意思を伝える。

親方になんて退職の説明しようか考えた結果

「私の叔父が地方で乾き物の販売を営んでいるのですが、跡取りが居ない為もし良ければ後を継がないかと連絡を頂きました」

まぁ親方は納得出来ない顔をしていましたが私の意思が強い事も理解して円満退職となりました。

本当にお世話になりました。

と第二幕完

 

ここから、私の世の中の矛盾!己の矛盾!

 

・当時タイムカードなんかなかったから解らないが労働時間は問題なかったのか。

・世の中では有休休暇があるがそれを何故使えなかったのか。

 

もし宜しければ皆さんの御感想や文句等言って頂ければ幸いです。

あくまで色々な考えがありますからそんな考えをぶつけ合えれば良いかなぁと思っております。